涼やかな器で夏めく時季を心地よく。

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6月21日(金)は夏至(げし)、太陽の位置が1年で最も高くなり、日照時間が最も長くなる日です。「夏に至る」という言葉の通り、本格的な夏の始まりを意味し、どんどん気温が上がってきます。また、暦上の梅雨入り(入梅:にゅうばい)は6月11日頃で、ムシムシとした湿気の多い時期がこれから一ヶ月以上続きます。今回は、梅雨、そして、これから訪れる暑い夏を心地よく過ごすための涼やかな器をご紹介させて頂きます。

 

涼やかな白磁の器が美しい有田焼の工房「聡窯(そうよう)|SOHYOH」のご紹介

佐賀県西部に位置する日本磁器発祥の地、有田。17世紀初頭(1616年)に朝鮮半島からの陶工らが泉山(いずみやま)で磁器の原料となる陶石を発見し、日本で最初の磁器を焼いたと言われています。その後、赤色と白磁の調和性が美しい「柿右衛門様式」や、将軍家への献上品や諸藩への贈答品として作られた「鍋島様式」など様々な様式が生まれ、そして時代に応じて変化してきました。

聡窯は佐賀県有田町を拠点とする有田焼の工房です。辻家は代々陶芸作家として活躍されており、 香蘭社の図案部で活躍されていた先代・辻󠄀一堂氏が、1954年に「聡窯」の前身である「新興古伊万里研究所」を設立し、12年後に「聡窯」へ改名、現在に至ります。 食器やオブジェをはじめ、代々辻󠄀家が手掛けているのは、日本・世界の情景が描かれた陶板作品。陶板は制作途中で割れてしまうことも多いのですが、一方で一度焼き上がれば、色褪せない磁器の絵画となります。 「心が動いた情景を永遠に残したい」 日本中、世界中の土地を訪れたときの感動、そして言葉に表せない自身の心情を作品に込めながら、当主、聡窯三代目、辻󠄀 聡彦氏そして四代目継承者、辻 拓眞氏は日々作陶に励んでいらっしゃいます。

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聡窯独自の技法「線刻技法」

ディバイダー(コンパスに似た器具)や彫刻刀で磁土に線を彫る技法。彫ることで絵に立体感や奥行きが生まれます。キャンパスとなる磁土には天草陶石が使用されており、高い強度で硬く、仕上がりの色は濁りがなく美しいのが特徴です。

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また、作品は轆轤(ロクロ)により、熟練された技術で、一つひとつ丁寧につくられています。

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※写真・文は聡窯ホームページより引用(2024/06/07):https://sohyohart.official.ec/

 

●食卓を涼やかに演出してくれる瑞々しい薄紫が美しい「紫陽花(あじさい)」シリーズ

・「紫陽花」シリーズ|線刻小鉢
聡窯の人気ロングセラー商品、「紫陽花(あじさい)」シリーズの”小鉢”です。深さがあるので汁気のある副菜は勿論、スイーツにもおすすめです。紫陽花の花びらの輪郭を線刻技法(針や彫刻刀を使い磁土に線を描く聡窯独自の技法)で描き、濃(だみ)筆を使い一筆ひと筆丁寧に絵付けを施した作品となっています。 ※こちらの商品は、現当主である辻聡彦氏の作品となります。

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・「紫陽花」シリーズ|線刻中皿
「紫陽花(あじさい)」シリーズの”中皿”です。有田焼は呉須(ごす)と呼ばれる深く渋い青色の染付けが一般的ですが、他窯では見られない薄紫色で染付けが施されています。器は全て一つひとつ轆轤で成形されており、軽く、手に馴染む使いやすい形となっており、高温で焼成された磁器は陶器と違い、非常に丈夫で汚れやにおいがつきにくく、日常使いの器としてぴったりです(電子レンジ・食洗機も問題ありません)。※こちらの商品は、現当主である辻聡彦氏の作品となります。

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●爽やかに咲く朝顔の花をモチーフにした愛らしく涼やかな「あさがお」シリーズ

・「あさがお」シリーズ|深鉢(小)
「あさがお」シリーズの”深鉢”です。副菜を盛り付ける器としてはもちろん、料理を取り分ける器としてもお使い頂けます。器の内側には伝統技法「吹墨(ふきすみ)」により、薄紫色の『あさがお』が描かれており、盛り付ければ料理の色味がきれいに映えます。器は全て一つひとつ轆轤で成形されており、軽く、手に馴染む使いやすい形となっており、高温で焼成された磁器は陶器と違い、非常に丈夫で汚れやにおいがつきにくく、日常使いの器としてぴったりです(電子レンジ・食洗機も問題ありません)。こちらの商品は、現当主である辻聡彦氏の作品となります。※1995年 九州山口陶磁展 朝日新聞社賞 受賞作品

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・「あさがお」シリーズ|小鉢
「あさがお」シリーズの”小鉢”です。深鉢(小)同様、副菜を盛り付ける器としてはもちろん、料理を取り分ける器としてもお使い頂けます。※辻聡彦作、1995年 九州山口陶磁展 朝日新聞社賞 受賞作品(電子レンジ〇・食洗機〇)

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・「あさがお」シリーズ|中鉢
「あさがお」シリーズの”中鉢”です。海鮮丼などの丼鉢として、また、にゅーめんなどの麺鉢としてもお使い頂けます。 ※辻聡彦作、1995年 九州山口陶磁展 朝日新聞社賞 受賞作品(電子レンジ〇・食洗機〇)

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・「あさがお」シリーズ|デザート鉢
「あさがお」シリーズの”デザート鉢”です。昨今、巷で注目を集めている高台皿となっています。 ※辻聡彦作、1995年 九州山口陶磁展 朝日新聞社賞 受賞作品(電子レンジ〇・食洗機〇)

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●夜空に広がる無数の小さな星屑を描いた「星屑」シリーズ

・「星屑」シリーズ|リム皿(小・紫)
夜空に広がる無数の小さな星屑を描いた「星屑」シリーズの“リム皿(小・紫)”です。濃度の違う呉須(ごす)を何層にも重ね、柔らかいグラデーションにより、夜空の広がりを表現されています。また、無数の星屑は全て手作業”彫り”で描かれています。使い勝手の良いシンプルな形と、料理を引き立てる淡い色合いが魅力です。ケーキなどのデザート皿としてもおすすめです。器は全て一つひとつ轆轤で成形されており、高温で焼成された磁器の皿は陶器と違い、非常に丈夫で汚れやにおいがつきにくく、日常使いの器としてぴったりです(電子レンジ・食洗機も問題ありません)。

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・「星屑」シリーズ|リム皿(大・紫)
「星屑」シリーズの”リム皿(大・紫)”です。パスタやドライカレーなど、一人分のメイン料理を盛るときにちょうど良いサイズです。パンケーキをのせれば、おうちでカフェ気分が楽しめます。 (電子レンジ〇・食洗機〇)

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日本では古来より、夏を涼やかに暮らすよう、五感で“涼”を感じる工夫をしてきました。例えば、心地よい風鈴の音、柑橘系の爽やかな香り、現代でも人気なカキ氷、吸湿性と速乾性に優れた麻素材のシャツなど。これから訪れる暑い夏を、涼やかな器で過ごされてはいかがでしょうか。

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※今回ご紹介した作品を含め辻拓眞さんの作品・聡窯の作品は、コチラからご覧いただけます。
※辻拓眞さんへのインタビュー記事や有田焼の歴史に興味がある方は、是非、コチラもご覧ください。

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