2023年 新作 唐津焼 小島直喜

唐津焼 小島直喜 馬上盃

佐賀県は唐津、美しい小川が流れる静かな里山で40有余年にわたり作陶を続ける唐津焼作家、曹源窯(そうげんがま)当主の小島直喜さん。2023年夏、登り窯で薪により焼成した待望の新作が誕生しました。唐津焼らしい素朴な風合い、小島さんならではの力強い作品の数々となっています。

唐津焼、曹源窯、小島直喜
登り窯、唐津焼、曹源窯、小島直喜
登り窯

今回の窯焚きでは、伝統的な唐津焼の技法による、様々な酒器がバリエーション豊かに製作されました。黒と白のコントラストが美しい「朝鮮唐津」、白い肌に漂うまだら模様の「斑唐津」、野趣を演出する素朴で伸びやかな鉄絵の「絵唐津」等々、これぞ“唐津焼”という作品を楽しんで頂けると思います。

残暑が厳しいながらも、朝晩はずいぶんと涼しくなり、秋の気配を感じる季節となりました。収穫の秋・味覚の秋が目の前です。実はこの季節、秋に出回る日本酒「ひやおろし」が美味しい季節です。「ひやおろし」とは、春に搾ったお酒に一度だけ火入れをおこない、夏の間に熟成させてから出荷するお酒のことで、夏にじっくりと熟成させることによって、角がとれた奥深い味わいが生まれます。「ひやおろし」は秋の深まりとともに味わいの変化が楽しめるお酒でもあります。お気に入りのぐい吞を愛でながら「ひやおろし」を頂く、心ときめく時間をこの秋、愉しまれてはいかがでしょうか?

小島さんの新作酒器、いくつかご紹介させて頂きます。

 

唐津焼 小島直喜 朝鮮唐津ぐい吞

朝鮮唐津とは、朝鮮半島から唐津に渡来した陶工の技法が、いつしか「朝鮮唐津」と呼ばれるようになりました。その特徴は、黒飴釉(鉄質の黒釉)と藁灰釉(白濁釉)を掛けわけたもので、黒と白の美しいコントラストが魅力、また、互いに混ざり合った部分の“にじみ”や境界に生まれる青や黄色などの微妙な景色も見所のひとつです。

 

唐津焼 小島直喜 斑唐津ぐい吞

斑唐津(まだらがらつ)は、表面が斑状になることから“斑唐津”と呼ばれます。白濁した藁灰釉を掛け薪により焼成、全体的に白くやわらかな肌が魅力です。また、高台まわりの土見せ、唐津焼ならではの土味も見所のひとつ。酒を注げば見込みの乳白色が美しく輝きます。

 

唐津焼 小島直喜 絵唐津 沓 ぐい吞

日本で始めて絵付けを施したのが唐津焼の絵唐津と言われています。技法は様々な器に用いられ、主に草木や花、鳥などが描かれます。本作品には、素朴な草の絵が伸びやかに描かれています。また、沓(くつ)とは、貴族や公家達が蹴鞠(けまり)をする際に履いた木沓の形に由来し、その形が似ており口縁が大きく歪んだ形のことを言います。

 

唐津焼 小島直喜 唐津山瀬井戸盃

土は古唐津の陶土として知られる唐津は山瀬の土を使用。明るめの枇杷色が美しく、また高台の梅花皮(かいらぎ)ならび手仕事ならではの轆轤目(ろくろめ)も見所のひとつです。

 

唐津焼 小島直喜 斑唐津山盃

斑唐津(まだらがらつ)は、表面が斑状になることから“斑唐津”と呼ばれます。白濁した藁灰釉を掛け薪により焼成、全体的に白くやわらかな肌が魅力です。また、高台まわりの土見せ、唐津焼ならではの土味も見所のひとつ。酒を注げば見込みの乳白色が美しく輝きます。

 

唐津焼 小島直喜 唐津山盃

唐津焼発祥の地、唐津市北波多地区の希少な土から生まれた酒器です。赤めの焼き上がりとなっており、高台まわりの土見せ、唐津焼ならではの土味も見所のひとつ。

 

馬上盃

左より ・絵唐津馬上盃 ・斑唐津皮鯨馬上盃 ・朝鮮唐津馬上盃 ・唐津馬上盃

 

徳利

左より ・斑唐津徳利 ・朝鮮唐津徳利 ・唐津山瀬徳利 ・斑唐津皮鯨徳利 ・唐津黒梅花皮徳利

 

桐箱の装飾結び紐(真田紐)が選べます!

新作の酒器には、小島さん直筆のサインが入った桐箱をご用意しています。また、「ぐい吞」と「盃」のみにはなりますが、お好きな色(青・黄・緑)の真田紐が選べるようになっています。作品に合わせ好みの色を選択いただければ幸いです。

 

小島さんのプロフィールならび新作はコチラをご覧ください。

https://andpolite.com/collections/naoki-kojima

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