髙取 七絵|髙取焼
修猷館高校、京都市立芸術大学染織科、同大学染織専攻科大学院を卒業。 高取焼宗家十三代八山の妻であり、次期十四代継承者 髙取春慶の実母である。 現在は九州産業大学造形短期大学部にて、非常勤講師を務めながら、 独自のブランドを立ち上げ作陶にも意欲的に取り組む。
髙取焼の歴史と今
History
髙取焼とは、福岡県朝倉郡東峰村で継承されている陶器であり、今から420年遡る戦国時代、現福岡県直方市にある鷹取山の麓に永満寺窯を築かせたのが始まりです。以降、黒田藩御用窯として多くの銘品が生み出されてきました。黒田藩御用窯であった髙取焼は藩主にのみ献上していた隠し窯、名器をひとつ焼き上げると残りは全て割捨てられるほど徹底した献上品造りを通していたため、一般の世の中に出回ることはありませんでした。江戸時代に入ると、徳川将軍の茶道指南役であった小堀遠州公より指導を受け『綺麗さび』と表現される潚酒で洗練された美意識を受け継ぎ『遠州髙取』と呼ばれるようになります。永い歴史と伝統によって培われた髙取焼の技術は「秘伝書」として残され、今もなお直径窯である髙取焼宗家に一子相伝によって受け継がれています。
髙取焼は陶器でありながら磁器のように薄く、それでいて軽く、丈夫な器です。また何よりも一子相伝で調合される釉薬(七色くすり)で表現される美しい色が特徴です。現在では茶陶器はもちろん、お皿やカップなども作陶されています。美しさのみならず高い技術が生み出す使い勝手の良い器を、ぜひ手にとってみてください。
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