「白磁の世界」をテーマに暑い夏にぴったりの白磁作家をシリーズでご紹介します。透き通るように白い肌、そして釉薬による涼しげな淡いブルー、白磁・青白磁・青磁の魅力を、この夏、4人の作家と共にご紹介して参ります。
お一人目は、家庭画報にも取り上げられている人気作家の百田暁生さん(佐賀県有田町在住の作家)。端正なフォルムの白磁に、とろりとかかる淡い青磁釉や真っ白い素地に釉薬で描く抽象的なデザインが魅力です。作品はどれも品があり凛とした佇まいをしていますが、不思議と柔らかさ、そして温かみを感じさせてくれます。殆どの作品が轆轤(ろくろ)で製作した拘りの一点物です。
百田さんのクリエイティブでお洒落な作品を、いくつかご紹介させて頂きます。
何とも愛らしいエスプレッソ専用のカップです。小さな持ち手も指先でつまみやすいよう設計されています。伝統と現代のモダンが見事に融合されたお洒落なエスプレッソカップです。口縁部分の錆釉がアクセントになっています。
※容量:一杯約30~40ml(cc)
ネットでは殆ど流通していない作品です。今回、百田さんにお願いし、数少ない作品を、特別に出品いただきました。
こちらは、釉薬で描く抽象的な瑠璃色の模様がアクセントになっています。
※容量:一杯約30~40ml(cc)
こちらは、落ち着いた漆黒の釉が大人の雰囲気を醸し出すエスプレッソ専用のカップです。
※容量:一杯約30~40ml(cc)
淡い青の釉が美しい青白磁。しっとりとした肌触りが心地よく丸みをおびた優しいフォルムが魅力です。また、口縁部の錆釉がアクセント。女性にも持ちやすいサイズで適度な手重みと安定感があり、1合弱程度のお酒が入ります。注ぎ口のキレも申し分ありません。
こちらも、淡い青の釉が美しい青白磁。口縁部は柔らかなスクエアの形状で錆釉がアクセント。飲み口は薄く滑らかで、丸みを帯びたフォルムは日本酒の香りを十分に楽しめると思います。片口とセットで楽しんで下さい。
青白磁 カップ
百田さんならではの、とろりとかかる淡い青の釉が魅力。品のある佇まいですが、腰にかけての釉溜まりが何とも言えない景色をつくりだし、不思議と柔らかさと温かみを感じさせてくれます。卓越した轆轤技術により薄く引かれた口縁は口当あたり滑らかで、お茶やコーヒーは勿論、オンザロックでお酒など幅広くお使い頂けます。
真っ白い白磁の素地に釉薬で抽象的に描かれたデザインが伝統の中にもモダンさを感じる逸品。卓越した轆轤(ろくろ)の技と偶然性が織り成す唯一無二のデザインに魅了されてしまいます。インスタ映えするプレートとしてもおすすめです。※直径16cm(5寸程度)
真っ白い白磁の生地に漆黒の釉で抽象的に描かれたデザインが伝統の中にもモダンさを感じる逸品。卓越した轆轤(ろくろ)の技と偶然性が織り成す唯一無二のデザインに魅了されてしまいます。インスタ映えするプレートとしてもおすすめです。※彩より少々深め ※直径16cm(5寸程度)
また、百田さんはオブジェ制作にも積極的に取り組まれています。
左:オブジェ「祈り」幅12.0×奥行12.0×高さ60.0cm
右:オブジェ「陰影」幅13.5×奥行12.5×高さ52.0cm
下:オブジェ「free」幅59.0×奥行17.2×高さ7.8cm
百田さんのプロフィールや作品の詳細はコチラをご覧ください。
https://andpolite.com/collections/akio-momota
※写真は百田さんのギャラリー「in blue暁」内の写真となります。
※取扱のない作品も含まれますが、購入希望がございましたらお問い合わせください。
一言メモ:白磁と青磁とは?
白磁・青白磁・青磁とも、原料は同じ、白い石を砕いた磁土からつくられています。素焼きした器に焼成すると透明になる釉薬を掛けると「白磁」となり、素地である“白”が際立ちます。釉薬に微量の鉄分を含ませ、酸素が少ない状態(還元焼成)で焼成すると透明の釉薬が青色に変化し、「青白磁」「青磁」となります。鉄分の量、還元の程度、釉薬の厚みなどで“青味”は変化します。思い通りの“白”“青”を表現するには、熟練された技術が必要になります。